アメリカのトランプ大統領は25日、国連総会で一般討論演説を行い、北韓との間で非核化に合意したとしたうえで、金正恩国務委員長の勇気に謝意を表明すると述べました。
トランプ大統領は演説で、6月の米朝首脳会談後の変化について説明し、北韓はミサイルの発射や核実験を中止し、一部の軍事施設を廃棄するなど、多くの措置を取ったと述べました。
しかし北韓が取るべき措置はまだ残っており、非核化が実現するまで制裁を維持するとして、現時点で制裁を緩和する考えがないことを強調しました。
トランプ大統領は、文在寅大統領にも謝意を表明し、日本の安倍晋三首相や中国の習近平主席に感謝すると述べました。
トランプ大統領は去年9月の国連一般討論演説では、金正恩委員長を「ロケットマン」と呼び、「北韓を完全に破壊するほかに方法がない」などと発言しましたが、今回の演説は1年前に比べて180度方向転換しました。
この日の国連総会には北韓の金星（キム・ソン）国連大使も出席し、トランプ大統領の演説を最後まで聞いていました。
トランプ大統領が去年の演説で「北韓を完全に破壊する」とした際は、当時の北韓の慈成男（チャ・ソンナム）大使は途中から席を立っていました。

[Photo : YONHAP News]