国連司令部 「平和定着の足かせにはならない」
ことし8月下旬、南北の鉄道連結のための現地調査が、国連軍司令部の許可を得られず、実現しなかった経緯がありますが、国連軍司令部の副司令官が「国連軍司令部は平和定着の足かせにはならない」という発言をし、注目を集めています。
国連軍司令部のエア副司令官は17日、韓半島の平和体制構築や韓米同盟について話し合う懇談会に出席し、「国連軍司令部は、韓半島の緊張緩和への責任を受け止め、いまのプロセスのなかですべての当事者と協力しており、足かせにはならないだろう」と述べました。
これは、韓半島の平和定着の過程で、国連軍司令部が積極的に協力するという意味を含んでいるとみられます。
ブルックス司令官も17日、報道資料で、「板門店で開かれた南北と国連軍司令部による協議体での生産的な対話が行われたことで、力づけられた」と述べました。
南北が合同で列車を運行しながら、京義線(キョンイソン)鉄道の北韓側の区間を調べるという計画が、国連軍司令部の許可を得られず、実現しなかったことし8月末とは、雰囲気が一転しています。
国連軍司令部は、南北と国連軍司令部による協議体について、「軍事合意が締結されて以降、初めての会議だった。近く、このような会議をさらに開催することにした。今後の会議では、見張り所の撤去、警備兵力の削減、偵察装備の調整などの履行が議題に含まれるだろう」と説明しました。
一方、青瓦台は最近、韓米の連携に亀裂が生じているという一部の報道について、事実ではないと反論しました。
大統領府青瓦台の報道官は、「南北の発展のための鉄道、道路事業も予定通り順調に進んでいて、アメリカとも緊密に意思疎通している」と明らかにしました。
[Photo : KBS News]