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米農産物大手の訪朝 トランプ政権の投資先取りか

ニュース2018-10-18
米農産物大手の訪朝 トランプ政権の投資先取りか

アメリカの農産物分野のグローバル企業が先月、北韓を極秘で訪問したことがわかり、投資手腕のあるトランプ大統領が、北韓の非核化とともに北韓市場への投資の先取り、中国へのけん制の「一石三鳥」を狙っているのではないかとする見方が出ています。
北韓に詳しい消息筋は、「以前、北韓と接触したことのある、アメリカの農産物分野のグローバル企業の関係者らが最近、北韓を極秘で訪れたと聞いている。トランプ政権の暗黙の承認のもと、北韓訪問が行われたとみられる」と伝えました。
この消息筋は、「今回のアメリカ企業の北韓訪問は、非核化を加速させるための誘引策ともとられるが、非核化が実現し、米朝関係が正常化したあとに備えて、経済協力の布石を打っておくためのものともみられる」と話しています。
また、「アメリカは、北韓との経済協力を通じた関係改善によって、北韓に対する中国の影響力を弱め、中国をけん制するという構図を念頭に置いているという話もある。北韓と密着する最終的な目的は、中国へのけん制である可能性がある」と話しました。
北韓は、マグネサイト、希土類など潜在的な価値が4000兆ウォンに上る各種鉱物資源が埋蔵されているうえ、安価な労働力を備えていて、投資の魅力要因が十分あると評価されています。
ただ、アメリカ企業の北韓に対する投資が実際に行われるには、対北韓制裁が先に解除される必要があります。
そのためには、今後の米朝間の非核化交渉が順調に進むことが前提となります。
一部では、アメリカが最近、「セカンダリーボイコット」、つまり、北韓と取引がある中国企業などに対する追加の制裁にまで言及し、国際社会には対北韓制裁を遵守するよう求めながら、裏では、非核化の実現以降の北韓という新規市場を先取りしようと奔走しているという指摘も出ています。

[Photo : YONHAP News]

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