ヨーロッパを歴訪中の文在寅（ムン・ジェイン）大統領は現地時間の18日、ASEM＝アジア・ヨーロッパ会議の首脳会合に出席するためベルギーを訪れました。
19日に会合に出席し、各国に北韓の非核化への協力を呼びかけるものとみられています。
ASEM首脳会合には、アジアから21か国、ヨーロッパから30か国の首脳が出席します。
今年のテーマは、「世界的課題のためのグローバルパートナー」ですが、韓半島の非核化のプロセスについても掘り下げた議論が行われる見通しです。
ASEM首脳会合に先立ち、文大統領は、イギリス、ドイツの首脳とそれぞれ首脳会談を行い、北韓の非核化の早期実現に向けた協力を呼びかける予定です。
文大統領は、今回のヨーロッパ歴訪で、フランス、イタリアとも首脳会談を行っていて、フランスでは、対北韓制裁の緩和を、イタリアでは北韓の非核化に向けて国際社会が激励し、誘引措置を取る必要があると強調しています。
イギリス、ドイツとの会談でも、こうした措置が非核化を加速化させる手段になり得ることを説明するものとみられています。
今、北韓に必要なのは「ムチではなくアメ」とする文大統領の考え方が、完全な非核化を優先するヨーロッパの主要国の支持を取り付けることができるのか、注目されます。

[Photo : YONHAP News]