ＡＳＥＭ＝アジア・ヨーロッパ首脳会合に出席するためベルギーを訪れていた文在寅（ムン・ジェイン）大統領は、現地時間の19日、ＥＵ＝ヨーロッパ連合のドナルド・トゥスク大統領、ユンケル委員長と会談しました。
文大統領がＥＵとの間で首脳会談を行ったのは就任後初めてです。
大統領府青瓦台によりますと、これらの会談で、文大統領は、北東アジア6か国にアメリカを加えた「東アジア鉄道共同体」構想など韓半島の平和と繁栄に向けた韓国政府の取り組みについて説明しました。
文大統領は、韓半島問題を外交手段を通じて解決するという原則を堅持してきたＥＵに感謝の意を表明し、9月に平壌(ピョンヤン)で行われたことし3回目の南北首脳会談や、近く開かれる2回目の米朝首脳会談など韓半島の情勢変化について説明しました。
これを受けてＥＵ側は、南北関係の発展と韓半島の恒久的な平和定着のための韓国政府の努力を支持し、ＥＵとしても必要な役割を果たしていく方針を表明したということです。
双方は、韓半島の平和体制が東北アジアだけでなく世界の平和と安定に寄与するという点で一致し、今後とも連携を強めていくことで合意しました。

[Photo : YONHAP News]