英メイ首相・独メルケル首相とも会談 文在寅大統領
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、19日、ASEM=アジア・ヨーロッパ首脳会合出席のためブリュッセルを訪れているイギリスのメイ首相、ドイツのメルケル首相と、それぞれ首脳会談を行いました。
大統領府青瓦台によりますと、文大統領はこの2つの会談で、「北韓は去年11月以降、核実験やミサイル発射実験を中止している。またことし5月には豊渓里(プンゲリ)の核実験場を廃棄している。さらにアメリカの相応の措置があれば、プルトニウム再処理だけでなくウラン濃縮が可能な寧辺(ヨンビョン)の核施設を廃棄する用意があると表明している」と述べました。
文大統領は、安保理常任理事国であるイギリスのメイ首相に対して、「北韓が後戻りできない程度に非核化を進めれば、北韓への人道的支援や制裁の緩和が必要で、こうした議論が安保理レベルで行われる必要がある。北韓の非核化を進めさせるための知恵を出すときがきた」と強調しました。
これに対してメイ首相とメルケル首相は、北韓の実質的な非核化を促進させるための具体策が必要であるという点では、ともに共感を示しながらも、北韓が完全かつ検証可能で不可逆的な非核化のため、より果敢で確実な行動を示す必要があると強調したということです。
これについて大統領府青瓦台の高官は、「今後のプロセスに対する共感帯が形成されたことに意味がある」と話しています。
[Photo : YONHAP News]