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韓国・デンマーク首脳会談 「非核化の完成は核物質・長距離ミサイルの完全廃棄」

ニュース2018-10-21
韓国・デンマーク首脳会談 「非核化の完成は核物質・長距離ミサイルの完全廃棄」

文在寅(ムン・ジェイン)大統領は20日、「非核化のプロセスとそれに対するアメリカの相応の措置などの工程表を作ることが2回目の米朝首脳会談のテーマとなる」という認識を示しました。 
環境問題や経済成長について話し合う国際会議「P4Gコペンハーゲン・サミット2018」に出席するためデンマークを訪問していた文在寅(ムン・ジェイン)大統領はこの日、ラース・ロッケ・ラスムセン首相と会談し、意見を交わしました。
大統領府青瓦台によりますと、会談で、文大統領は「北韓の完全な非核化は、現在保有する核物質や長距離ミサイルをすべて廃棄することだ」として、「非核化のプロセスとそれに対するアメリカの相応の措置などの工程表を作ることが2回目の米朝首脳会談のテーマとなる」と述べました。
また、文大統領は、「非核化の目的は経済制裁が解除され経済発展に向けた国際社会の支援を得ることだ」として、「北韓の非核化が実現し国際社会が北韓の経済発展を支援する段階がくれば北韓の緑の成長を後押しすることも考えられる」と述べ、デンマークの役割に期待を示しました。
そのうえで文大統領は、「北韓の完全な非核化が実現するまでには時間がかかる」と指摘し、平和的手段で目標を達成できるようデンマークとEU=ヨーロッパ連合の積極的な支持と協力を求めました。
これに対して、ラース・ロッケ・ラスムセン首相は、「数年前に平壌(ピョンヤン)を訪問し北韓の経済事情はよく知っている。北韓の変化を期待し実際に変化が確認できればデンマークとしても(韓半島の平和プロセスに)参加できると思う」と述べたということです。
両首脳は、韓半島の非核化が完全かつ検証可能で後戻りできない形で実現されるべきだという点で認識が一致し、デジタル医療や福祉分野でのパートナーシップ関係をより一層強化するなどの11項目からなる共同報道文を採択しました。
またラース・ロッケ・ラスムセン首相は、次回2回目の「P4Gコペンハーゲン・サミット2020」のソウル開催を提案し、文大統領は検討すると応じたということです。
文大統領は13日から9日間のヨーロッパ5か国歴訪を終え、21日午後ソウルに戻ってきます。

[Photo : YONHAP News]

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