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JSA非武装化まであと2日 分断の象徴が平和の出発点に

ニュース2018-10-23
JSA非武装化まであと2日 分断の象徴が平和の出発点に

今月25日までにJSA=共同警備区域の非武装化が完了すれば、JSA内での南北の兵士の勤務形態も大きく変わることになりそうです。
板門店が建てられて以来65年ぶりの変化です。
まず、見張り所の位置が、大きく変わります。
年末までに、韓国の見張り所は、軍事境界線を越えて北韓側の地域に、北韓の見張り所は、軍事境界線を越えて韓国側に新たに設置されます。
これまでは、軍事境界線を境に南北の兵士がにらみ合う構図でしたが、これからは、同じ地域でともに勤務するため、事実上軍事境界線の意味が薄れることになります。
加えて、北韓側の見張り所5か所と韓国側の見張り所5か所の撤収も行われます。
非武装化が行われても、現在、国連軍司令部の規定上、南北の兵士間での接触は禁じられているため、いますぐには触れ合うことができませんが、終戦宣言が実現され、このような規定が見直されれば、南北の兵士の間で触れ合う場面も多く見られると見込まれます。
また、JSA内の兵器をすべて撤収することになれば、兵士の武装ができなくなるため、警備の雰囲気もこれまでとは大きく変わるとみられます。
まず、南北の警備兵それぞれ35人が、非武装の状態で共同警備にあたります。
また、JSA内での観光客の移動もより自由になるとみられます。
ただ、兵士が武装していないと、北韓から、または韓国から越境を図る人が出た場合、すぐに対応することができないため、これについてのさらなる議論が必要とされます。
JSAの非武装化が完了すれば、来月1日から軍事境界線の上空に飛行禁止区域が設定されます。
ただ、韓国駐留アメリカ軍の偵察機などに対しては、北韓に事前に通知すれば上空への進入を認める方針です。
韓国軍の関係者は22日、飛行禁止区域に関して、「JSAには、ヘリ発着場が2か所あるが、北韓に事前に通知する形で、正常にヘリを運用することになる」と説明しています。

[Photo : KBS News]

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