アメリカのペンス副大統領は、非核化の第一歩として、これまで北韓側に求めてきた核兵器や開発施設のリストの提出を先送りする考えを示しました。
ペンス副大統領は15日、記者らに対し、「米朝首脳会談は来年1月以降に行われるだろう」としたうえで、「具体的な場所や時期は議論している」と明らかにしました。
ペンス副大統領はまた、2回目の米朝首脳会談について、「問題となっている全ての兵器や施設を特定し、施設への査察を認め、核兵器を廃棄する計画に合意することが極めて重要だ」と強調しました。
ただ、北韓に対して、首脳会談よりも前に核兵器とミサイル施設の完全なリストの提供を求めることはしないという考えを示しました。
ペンス副大統領はそのうえで、「アメリカは過去の政権が犯した過ちを繰り返さない」とし、制裁について「完全な非核化のための計画が実行されるまでは圧力をかけ続ける」としています。
アメリカが北韓に対し、首脳会談よりも前に核兵器とミサイル施設のリストの提供を求めない考えを示したことで、北韓の出方に注目が集まっています。
北韓は、アメリカに対し、韓国戦争の「終戦宣言」や制裁緩和を強く求めており、米朝首脳会談の日程合意にこぎつけるまで難航が予想されます。

[Photo : YONHAP News]