北韓の観光名所、金剛山(クムガンサン)への韓国国民の観光事業が、ことしで20周年を迎えたことを記念し、18日と19日の2日間、南北の関係者180人が出席したなか、金剛山で記念行事が行われました。
金剛山観光事業は、1998年、韓国の現代(ヒュンダイ)グループの主導で始まり、翌年の1999年からほぼ毎年記念行事が行われ、2003年からは南北の関係者がともに集まるようになりました。
しかし、2008年、現代グループのツアーで金剛山を訪れた韓国人観光客の女性が北韓軍兵士の発砲によって死亡する事件が発生したことを受けて、金剛山観光事業は中断されました。
その一方で、観光事業開始を記念する行事は2014年まではほぼ毎年行われてきましたが、2015年から2017年までの3年間は、南北関係の悪化を受けて中断されたままとなっていました。
ことしの記念行事には、韓国側から現代グループの玄貞恩(ヒョン・ジョンウン)会長や現職の国会議員6人、取材陣などを含む関係者100人が陸路で北韓を訪問したほか、北韓側からは80人が出席しています。

[Photo : YONHAP News]