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習近平主席 訪朝は来年に

ニュース2018-11-19
習近平主席 訪朝は来年に

中国の習近平主席が来年、北韓を訪問する意向を表明しました。
習近平主席は17日にパプアニューギニアで文在寅大統領と会談した席で、金正恩国務委員長の招請を受けたとして、来年に北韓を訪問する計画だと明らかにしました。
金正恩委員長は今年3回にわたって中国を訪問していて、習近平主席が答礼として年内に北韓を訪問するのではないかとみられましたが、来年に持ち越されることになりました。
習近平主席が年内の北韓訪問を取りやめたのは、米朝間の非核化交渉にプラスに作用するものとみられます。
習近平主席が年内に北韓を訪問する場合、中朝間の緊密な連携を強調することを意味し、加えて金正恩委員長のロシア訪問が年内に実現すれば、中ロ朝3カ国の連携強化につながり、中ロ朝3カ国と韓米日3カ国の対立をもたらすことになるとの指摘もあります。
外交筋は、先のアメリカと中国の閣僚級による外交・安全保障対話で、韓半島の非核化に向けた協力について合意していて、習近平主席が年内ではなく来年に北韓を訪問すると表明したのは、安全保障対話の結果を反映したものとみられます。
外交筋は、少なくとも2回目の米朝首脳会談が開かれるまでには、習近平主席が北韓を訪問することはないとの立場を表明したものだと指摘しました。
習近平主席が年内に北韓を訪問し、中朝間の協力が拡大されれば、中国の北韓に対する影響力は増大しますが、国際社会の対北韓制裁の効果は縮小する恐れもあり、結果としてアメリカと中国の対立が深まる可能性もあります。
大統領府青瓦台の金宜謙(キム・ウィギョム)報道官は、文在寅大統領と習近平主席は、2回目の米朝首脳会談と金正恩委員長のソウル訪問が非核化に向けた重要な転換点になるとの認識で一致したとしました。
一方、文在寅大統領は会談で、習近平主席の韓国訪問を招請し、習近平主席は来年の適切な時期に韓国を訪問する意向を示したということです。
外交筋はこうした動きについて、中国は米朝間の非核化交渉を優先し、米朝間の交渉結果を踏まえて北韓に対する影響力拡大に努めることにしたものだと評価しました。
中国は非核化と平和定着に向けた論議で、米朝両国の対話を支援し、その過程では米朝間の急接近をけん制しながら、アメリカと韓国との関係を調整していくことにしたものみられます。

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