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南北が撤去した見張り所を検証 敵対関係解消に向けた大きな進展

ニュース2018-12-13
南北が撤去した見張り所を検証 敵対関係解消に向けた大きな進展

南北の軍事当局は12日、非武装地帯(DMZ)の見張り所の撤去についての検証を終えました。
先月末までに撤去したそれぞれ11か所の見張り所を対象に行われた相互検証作業には、南北から77人ずつが参加し、互いの見張り所を訪れ、破壊や無力化が正しく行われているかを検証しました。
1953年以降、南北が、非武装地帯に設置された相手側の見張り所を訪れるのは初めてですが、大統領府青瓦台によりますと、検証作業は、たばこをすすめ合うなど、友好的な雰囲気だったということです。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、相互検証の様子を映像で視察したということです。
1953年以降、60年以上にわたって銃口を向け合っていた見張り所が、一部ではあるものの撤去されたことで、軍事的な敵対関係の終息に向けた大きな一歩が踏み出されました。
南北は、9月19日に締結した軍事合意書で、4月の南北首脳会談で採択された「板門店宣言」に盛り込まれた「非武装地帯の平和地帯化」に向けた実質的な措置として、非武装地帯内での見張り所の撤去に合意し、先月1日から撤去を行ってきました。
その作業が検証まで終わったことで、今後、南北は、軍事実務接触などを通じて、さらに進展した措置を取っていく方針です。
韓国軍の関係者は、「次の見張り所の撤去は、南北が地域を決めてその地域の見張り所を撤去することになるだろう」と話しています。
軍事合意書では、板門店の共同警備区域(JSA)の非武装化や、南北共同での遺骨発掘地域となる江原道(カンウォンド)鉄原(チョルウォン)の非武装地帯内のファサルモリ高地一帯での地雷除去作業、地上・海上・空中での敵対行為の禁止などでも合意していて、これらの合意事項も着実に履行措置が取られています。
このうち、板門店の共同警備区域の非武装化については、区域内にあった韓国軍の詰め所4か所、北韓軍の詰め所5か所を撤収し、観光客がJSA内の南北両エリアを自由に行き来できるようにするため、4か所の見張り所を新設していて、現在、区域内で勤務する南北の将兵に適用する共同勤務規則などを協議しているところです。

[Photo : YONHAP News]

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