北韓の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長の側近とされる高官がモスクワを訪れていることが分かり、金委員長のロシア訪問に向け、最終調整をしているとみられています。
モスクワと中国・北京の消息筋によりますと、金委員長の「執事」とも呼ばれる北韓のキム・チャンソン国務委員会部長は北京経由で19日にモスクワに到着したもようです。
別の消息筋によりますと、キム部長らが乗ったとみられる北韓大使館の車両が21日午後に1時間ほどクレムリン宮殿を訪ねたということです。
ロシア政府関係者と面会し、ロシアと北韓の首脳会談に向けた協議を行ったものとみられています。
キム部長は、金委員長の最側近の1人で秘書室長役とされ、金委員長の外遊時には儀典を担当していることから、キム部長のモスクワ訪問は、金委員長のロシア訪問が迫っていることを示すものとの見方が強まっています。
北韓は、先月の米朝首脳会談が物別れに終わったあと、ロシアに度々高官を派遣するなど、関係強化に乗り出しています。

[Photo : YONHAP News]