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北韓外務次官 「米大統領、スナップバック前提の制裁緩和に前向きだった」

ニュース2019-03-26
北韓外務次官 「米大統領、スナップバック前提の制裁緩和に前向きだった」

先月末にベトナム・ハノイで開かれた2回目の米朝首脳会談で、アメリカのトランプ大統領は、一旦北韓に対する制裁を解いたあと、北韓が非核化関連の約束を守らなければ制裁を再び元に戻す、いわゆる「スナップバック(制裁復活)」を前提とした制裁緩和に前向きな姿勢を示したもようです。
北韓の崔善姫(チェ・ソニ)外務次官が15日に平壌(ピョンヤン)で行った非公開の記者会見で述べたもので、聨合ニュースがその発言文を入手し、25日に公開しました。
それによりますと、先月末の米朝首脳会談で、制裁の解除を求める北韓に対し、 トランプ大統領は、合意文に「制裁を解除しても、北韓が核活動を再開した場合、制裁は直ちに元に戻る」という内容を盛り込めば合意できる可能性があるという柔軟な姿勢だったということです。
ところが、「ポンペイオ国務長官とボルトン国家安全保障担当補佐官が、2人の首脳間の建設的な交渉努力に障害を作り、結局、会談は意味のある結果を生み出すことができなかった」と、崔善姫外務次官は発言文で主張しています。
発言文の内容が事実だとすると、トランプ大統領は、スナップバック、つまりすぐに元に戻ることを前提に北韓の制裁緩和要求を受け入れることを前向きにだったものの、ポンペイオ国務長官やボルトン大統領補佐官が反対したため、会談が物別れに終わったことになります。
トランプ大統領が北韓への追加制裁を取り消すと表明し、この融和的ジェスチャーを受けて、北韓が一方的に職員を撤収させた「南北共同連絡事務所」に一部の職員を復帰させ、態度を和らげたという見方もあります。さらに22か月に及んだ「ロシア疑惑」の捜査が終了し国政運営において自由度が増したトランプ大統領が、北韓との核交渉にどう臨むか注目されます。

[Photo : YONHAP News]

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