北韓の高官と推測される人物が26日、中国を訪問したことがわかり、注目を集めています。
この人物は、26日午前、高麗航空便で平壌（ピョンヤン）から北京首都空港に到着し、中国共産党の中央対外連絡部の関係者や北韓の池在龍（チ・ジェリョン）駐中国大使に迎えられたあと、中央対外連絡部の車に乗り込んで空港を出ました。
同行した北韓の随行員の構成から、この人物は、北韓で外交を担当する李洙墉（リ・スヨン）党副委員長である可能性が高いとみられています。
アメリカのビーガン北韓担当特別代表が24日から北京を訪問し、中国側と北韓の非核化問題や北韓への対応について協議しているとされる一方、北韓の高官が電撃的に中国を訪れたことから、北京で米朝がなんらかの接触を行う可能性があるとの見方が出ています。
空港では、19日に急きょ帰国した金衡俊（キム・ヒョンジュン）駐ロシア大使や北韓外務省のキム・チャンミン国際機構局長の姿もみられ、26日に北京入りした北韓の高官が、来月行われるとみられている金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長のロシア訪問を前に、中国側と協議を行う可能性もあるとみられています。

[Photo : YONHAP News]