北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長の軍での呼称が「朝鮮人民軍最高司令官」から「朝鮮民主主義人民共和国武力最高司令官」に変わりました。
朝鮮中央通信などの北韓メディアは15日、故金日成主席の誕生日に合わせ、金主席らの遺体が安置された錦繍山太陽宮殿に金委員長が参拝したと報じる際に、新しい呼称を使用しました。
呼称が変わった背景には、2期目となる金正恩体制の再編を通じて、金委員長が北韓の実質的な統治者であるだけでなく、対外的に「朝鮮民主主義人民共和国」を代表する最高指導者であることを強調する意図があるものとみられます。
また北韓は、今回の最高人民会議で憲法を改正したと報じましたが、内容は公開せず、元々の呼称である国務委員長の前に「全ての朝鮮人民の最高代表者」という新たな呼称を追加しました。
今回の憲法改正により、これまで最高人民会議常任委員長が持っていた国家代表の権限を国務委員長が掌握し、法的にも金委員長に対外的な国家首班の地位を与えたものとみられます。

[Photo : YONHAP News]