北韓漁船、漂流ではなく「確信犯」 夜明けを待って入港
江原道(カンウォンド)三陟(サムチョク)の海岸で15日、北韓の漁船が見つかった事件で、漁船は前日に沖合でエンジンを切って待機し、夜が明けてから三陟港に入ったことがわかりました。
軍当局は、海上の警戒体制に不備があったのではないかという批判が高まっていることを受けて、19日、調査の中間発表を行いました。
それによりますと、北韓漁船は三陟港に到着する前日の夜9時、三陟の沖合でエンジンを切って待機し、夜が明けてから三陟港に向かい、午前6時20分ごろに防波堤近くのふ頭の先端に接岸したと明らかにしました。
調査の結果、午前6時50分ごろ、散歩をしていた地元の住民が警察に通報したことが確認されましたが、その間、北韓の船舶は30分以上放置されていたというです。
また、北韓漁船は今月9日、北韓の咸鏡北道(ハムギョンブクト)から出港し、10日から12日までNLL=北方限界線近くで操業しているふりをして、12日夜にNLLを越えたきたということです。つまり、漂流ではなく、目的を持って南側にやってきた「確信犯」だということが明らかになりました。
また、北韓漁船に乗っていた4人のなかには軍服を着ていた人もいましたが、軍や警察、国家情報院などによる合同調査で具体的な身元を確認中だとしています。
全員が民間人であることが確認されたということです。
今回の事件について、鄭景斗(チョン・ギョンドゥ)国防部長官は、19日に開かれた全軍指揮官会議で、海上警戒作戦の失敗と規定し、責任を負うべき点があれば厳重に責任を問うと述べました。
[Photo : KBS]
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