エスパー国防長官「非核化交渉に向けて軍事演習は調整可能」
韓米安全保障協議会に出席するために韓国を訪れるアメリカのエスパー国防長官は、北韓との非核化交渉の進展に向けて、韓米合同軍事演習を調整すると明らかにしました。
AP通信によりますと、エスパー長官は14日、韓米安全保障協議会に出席するため韓国へ移動する専用機の機内で報道陣のインタビューに答え、「北韓の核プログラムを廃棄するための外交交渉を進展させるうえで役に立つのであれば、韓国で実施するアメリカ軍の軍事活動を調整する可能性は開かれている。外交の要求に答えられるよう、軍事演習を今より多くも少なくも調整できる」と明らかにしました。
エスパー長官は、7日に行った国防総省のブリーフィングでも、外交上の可能性を広げるために、韓米合同空中演習を縮小させると発言しています。
エスパー長官が、韓米合同軍事演習に関してさらに積極的な発言をした背景には、前日、北韓が声明を通して合同軍事演習の計画を強く非難したことがあると見られています。
エスパー長官はまた、北韓がアメリカに対して非核化交渉へのアプローチを変えることを求め、年末を期限として提示したことについて「真摯に受け止める」としたうえで「北韓がICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験を始めて以来の韓半島情勢の変化を踏まえれば、外交が勝利するものと期待している」と明らかにしました。
さらに、エスパー長官は、GSOMIA=韓日軍事情報包括保護協定の終了と関連して、会議の際に韓国側にアメリカの懸念を伝える方針だとして、GSOMIAの維持を求める立場を改めて示しました。
[Photo : YONHAP News]