北韓は13日、国務委員会報道官の談話を発表し、韓米合同軍事演習を中断しない場合、これ以上の忍耐を示す必要性を感じることができないと主張しました。
この談話で北韓は「アメリカを対話の相手として認め、アメリカが憂慮する行動も中断したが、返ってきたのは背信行為だけだ」としています。
また、アメリカは新しいアプローチで核問題を扱うとしていたトランプ大統領の公式の立場を覆し、米朝関係の改善を阻む障害物を積み上げているとして、これ以上は傍観できないと主張しています。
そのうえで、談話は「対話には対話で、力には力で対応するのがわれわれの意志だ。これ以上の忍耐を示す必要性を感じることができない」として、今のような流れを変えなければ、韓半島情勢はかつての状態に戻るかもしれないと警告しました。
北韓が国務委員会報道官の談話を発表するのは今回が初めてで、きわめて異例のことです。
北韓は６日にも、外務省の談話を通して韓米合同軍事演習を非難しましたが、さらに国務委員会報道官の談話として非難を繰り返したことをめぐっては、北韓が今後行う軍事行動を正当化するためのものではないかとの見方が出ています。

[Photo : YONHAP News]