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米、シンガポールでの北韓との約束に専念

ニュース2019-11-15
米、シンガポールでの北韓との約束に専念

北韓は14日、アメリカが根本的な解決策を提示するなら協議に応じる意向があるとの立場を示しました。これについて、アメリカ国務省は現地時間の14日、 「トランプ大統領は、シンガポールでの米朝合意の約束を進展させることに専念している」として前向きに応じる姿勢を明らかにしました。
アメリカ国務省の関係者は、聯合ニュースとの書面インタビューで、 北韓が示した立場と関連して、「トランプ大統領は、関係の転換や恒久的な平和構築、完全な非核化という去年6月シンガポールでの米朝首脳会談での約束を進展させることに専念している」と答えました。
アメリカのエスパー国防長官が14日、韓米合同軍事演習の規模を縮小することも可能だと言及したのを受け、北韓は同じ日、米朝実務者協議で北韓側の代表を務める外務省の金明吉(キム・ミョンギル) 巡回大使の談話を発表しました。談話では、米朝交渉を担当するビーガン特別代表が第3国を通じて12月中に再交渉を進めたいとする意向を伝えてきたことを明らかにしたうえで、「交渉の用意はあるが、根本的な解決策が必要だ」と述べました。
北韓は、アメリカ側に根本的な解決策を示すよう促すことで、対話再開のシグナルを送ると同時に、交渉の主導権を握りたいものとみられます。
また、北韓の金英哲(キム・ヨンチョル)朝鮮アジア太平洋平和委員長も談話を発表し、エスパー長官の発言を前向きに評価しつつも、「アメリカが南朝鮮との合同軍事演習から抜けるか、演習自体を完全に中断するという趣旨と理解したい」と述べました。
北韓は、韓国時間の午前中に朝鮮中央通信などを通じて談話を発表してきましたが、今回の金明吉大使と金英哲委員長の談話は、韓国時間の夜、アメリカ東部時間の朝方に発表されたため、アメリカに対するメッセージをより鮮明に示すために時間帯を選んだとの見方があります。
ところで、金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官など外交安全保障を担当する高官らが今月17日から23日までアメリカを訪問することになりました。
訪問を前にした金長官はワシントンポストとのインタビューに答え、北韓とアメリカが来年、北韓のミサイル実験と韓米合同軍事演習を延期する「オリンピック休戦」を検討する可能性があると語っています。

[Photo : YONHAP News]

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