ニュース

韓半島 A to Z

主なニュース

米朝の実務者協議 外交当局ナンバー2同士の交渉に格上げか

ニュース2019-11-21
米朝の実務者協議 外交当局ナンバー2同士の交渉に格上げか

アメリカ国務省のナンバー2に当たる副長官に指名されたビーガン北韓担当特別代表は、北韓との非核化交渉で「交渉相手となるのは北韓外務省のナンバー2の崔善姫(チェ・ソンヒ)第1外務次官だ」と述べ、ナンバー2同士に格上げされ、権限を持つ交渉相手との間で、実務交渉に進展が見られることに期待を表明しました。
ビーガン北韓担当特別代表は現地時間の20日、指名の承認に向けた議会上院外交委員会の公聴会に出席しました。
このなかでビーガン特別代表は、米朝の非核化交渉について「交渉の窓はまだ開かれている」としたうえで、「私の交渉相手は崔善姫第1外務次官であるべきだ。私が副長官として交渉することで、北韓も権限を与えられた人物が交渉に臨むことになる」と述べました。
ビーガン特別代表はこれまで、「実務者協議に臨んだ北韓側の交渉チームが、非核化の問題では何の権限も持っていない」と不満を漏らしていました。
ビーガン特別代表は聴聞会でも、「われわれはまだ権限が与えられた交渉相手につなげられていない。崔次官は権限が与えられた交渉相手と考えている」と強調しました。
自身が副長官に昇格することで、金委員長に近く、実質的な権限を持つ崔次官との間で交渉が進展することに期待を示したものです。
ビーガン特別代表と崔次官の交渉が実現すれば、米朝の実務者協議は外交当局のナンバー2同士の協議に格上げされ、より意味のある結果を生み出す可能性が高くなります。
一方、ビーガン特別代表は北韓が年末を交渉の期限としていることについて、「われわれが定めた期限ではない」とした上で、期限が過ぎて北韓が挑発に乗り出す可能性をめぐって「北韓が挑発の段階に後戻りすれば、大きな過ちとなるだろう」と警告しました。

[Photo : YONHAP News]

新着ニュース