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統一研究院 「北韓、依然として広範で恣意的な死刑執行」

ニュース2020-05-12
統一研究院 「北韓、依然として広範で恣意的な死刑執行」

北韓では、いまも広範囲に恣意的な死刑が執行され、住民の生存権が守られていないことが、「北韓人権白書」でわかりました。
政府系シンクタンク、統一研究院が11日に公表した「北韓人権白書2020」によりますと、北韓では、広範囲に恣意的な死刑が執行され、依然として住民の生存権は守られていないということです。
白書では、麻薬取引や殺人、韓国のテレビ番組など録画物の視聴や流布などの犯罪に対する公開処刑が行われているとしています。
なかでも、麻薬取引や韓国のテレビ番組の録画物の視聴・流布に対する死刑が増えているということで、こうした行為が北韓全域に広がっているため、取り締まりを強化したものとみられると説明しています。
さらに、公式な拘禁施設ではなく、任意に作られ恣意的な慣行で運営されている政治犯収容所も依然として存在しているということです。
白書はまた、「国外への脱出を図り摘発された住民や、脱北をあっ旋するブローカーが政治犯収容所に送られたという事例の報告が続いている」としています。
しかし、過去より公開処刑の頻度が減り、公開処刑する現場に住民が動員される事例も減っているとして、過去に比べて人権状況が一部改善した面もあると評価しました。
統一研究院は1996年から毎年、北韓人権白書を発行しています。

[Photo : YONHAP News]

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