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北韓の監視所銃撃 軍当局「意図的ではないが軍事合意違反」

ニュース2020-05-14
北韓の監視所銃撃 軍当局「意図的ではないが軍事合意違反」

北韓が今月3日、軍事境界線のあるDMZ=非武装地帯で韓国側の監視所に向けて銃弾数発を発射した事件について、軍当局は現場調査の結果、北韓の銃撃が偶発的なものだったとする見方に変わりはないものの、結果的には北韓が「9.19南北軍事合意」に違反したとする立場を明らかにしました。
合同参謀本部は13日、現場調査の結果発表で、江原道(カンウォンド)鉄原(チョロン)のDMZ内にある韓国軍の監視所への銃撃と関連して、北韓軍が発射した14.5ミリ口径の高射砲機関銃4発が、韓国軍将兵が勤務する観測所の外壁に当たり、1.5メートルから2メートルの範囲で着弾の跡ができたと明らかにしました。
合同参謀本部の関係者はこの日の会見で、「韓国軍が獲得した様々な情報を総合した結果、北韓軍が意図的に銃撃した可能性は依然として低い」として、北韓の銃撃が偶発的なものだったとする見方を維持しました。
一方、国防部は、今回の事件は軍事的緊張緩和に向けた「9.19南北軍事合意」の違反であるとして、事件の当日、軍事会談首席代表の名前で抗議したものの、今のところ北韓側は反応を見せていないということです。
韓国軍は事件当日の午前7時41分に銃撃を感知し、遠隔射撃システムによる打撃を試みましたが、システムの故障により不発となり、午前8時13分になって監視所から北韓側の監視所に向けて機関銃15発を発射しました。
これについて、対応が遅かったことに対する批判や、遠隔射撃システムの点検がきちんと行われていない可能性などが指摘されています。

[Photo : KBS News]

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