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「北韓、新型コロナの影響で食糧危機に直面」国連食糧農業機関

ニュース2020-05-20
「北韓、新型コロナの影響で食糧危機に直面」国連食糧農業機関

国連のFAO=食糧農業機関は、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響で、北韓などの脆弱国が、新たな食糧危機に直面する可能性があると警告しました。
アメリカの政府系メディア、VOA=ボイス・オブ・アメリカによりますと、FAOは18日に発表した報告書で、「新型コロナウイルスの世界的な感染拡大により、脆弱国に分類されている30か国で、年末までに1億8300万人以上が食料危機に直面する」と分析しました。そのうえで、北韓、ミャンマー、フィリピンなどの脆弱国が、食料危機に対応するためには、年末までに3億5000万ドルが必要だとする見方を示しました。
これは、食料危機に対応するために必要な額として先月発表した1億1000万ドルの3倍に当たります。
FAOは、すでに紛争や気候変動、経済問題に直面していた脆弱国が、新型コロナウイルスの感染拡大が続いたことで、新たな食糧危機にも直面していると懸念を示しました。
特に、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大に歯止めをかけるために多くの国が出入国管理を強化し、世界の物流網にも影響が出ていることが、脆弱国の食糧危機につながっていると強調しました。
FAOは、先月まとめた北韓に関する報告書で、「現在1010万人の北韓住民が食料不足に陥っている」としたうえで、「新型コロナウイルス対策として行っている隔離措置が、北韓の食糧安全保障をさらに揺るがしている」と指摘しました。

[Photo : YONHAP News]

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