米国務省「南北協力を支持」 「5.24措置」をめぐる韓国政府の発表に
アメリカ国務省は、韓国政府が北韓に対する独自制裁の「5.24措置」の実効性は、事実上、なくなったと発表したことについて、「南北協力を支持する」と明らかにしました。
5.24措置は、2010年に韓国海軍の哨戒艦が北韓の攻撃で沈没した事件を受けて、当時の李明博(イ・ミョンバク)政権が発表したもので、北韓との交流中断を柱としています。
アメリカ政府系メディアのボイス・オブ・アメリカ(VOA)によりますと、アメリカ国務省の関係者は20日(現地時間)、5.24措置をめぐる韓国政府の発表について、「アメリカは南北協力を支持するとともに、南北協力が北韓の非核化における進展に歩調を合わせて進められるよう、韓国と調整している」と明らかにしました。
これに先立って統一部の報道官は20日、定例の会見で、「5.24措置は歴代政府を経て柔軟化や例外措置がとられてきた」として、「事実上、その実効性は相当部分が失われている」と述べました。
また、「5.24措置は、南北間の交流・協力を推進するうえで、もはや障害にならない」とする考えを示しました。
[Photo : YONHAP News]