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金与正党第1副部長 脱北者のビラ散布を批判

ニュース2020-06-04

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長は、脱北者たちが体制批判のビラを散布するため風船を飛ばしていることに不快感を示し、南北軍事合意破棄の可能性に言及しました。
金第1副部長は4日、労働党機関紙の労働新聞に談話を発表し、脱北者たちによるビラ散布を批判し、韓国当局が措置をとらなければ、金剛山(クムガンサン)観光の廃止に次いで、開城(ケソン)工業地区の完全撤去や南北共同連絡事務所の閉鎖、あるいは南北軍事合意の破棄につながりかねないとして、「韓国は覚悟すべきだ」と強調しました。
金第1副部長はまた、ビラ散布など軍事境界線一帯におけるあらゆる敵対行為は南北軍事合意や板門店(パンムンジョム)宣言で禁止されていることに触れながら、「このような行為が『個人の自由』や『表現の自由』として放置されるのであれば、韓国は近い将来、最悪の局面を迎えることになるだろう」と警告し、ビラ散布を防ぐための法律をつくることや取り締まりを求めました。
これに先立って、脱北者団体の自由北韓運動連合は31日、金浦(キンポ)でビラ50万枚とメモリーカード1000個などをとりつけた大型風船を北韓に向けて飛ばしました。

[Photo : YONHAP News]

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