北韓が、脱北者らによる体制批判のビラ散布を理由に南北間のすべての通信連絡線を遮断・廃棄するという強硬姿勢に転じたことことについて、アメリカ国務省は「北韓の最近の行動には失望した」という立場を明らかにしました。
これは、アメリカ国務省の関係者がKBSの質問に答えて明らかにしました。
国務省は、去年８月に韓国政府がGSOMIA＝韓日軍事情報包括保護協定の破棄を決定した当時も、「失望と強い懸念」を表明しましたが、公式の論評でこうした表現を使うのは異例のことです。
国務省の関係者は、「アメリカは、常に南北関係の進展を支持してきた」とし、「北韓が外交と協力の道に戻ることを求める」と強調しました。
一方、中国政府も、韓半島問題を南北間の対話で解決することを求めるとする立場を示しました。
中国外交部の華春瑩報道官は９日、「南北は一つの民族であり、南北関係は韓半島情勢に影響を与える重要な要素だ」としたうえで、「近い隣国として、中国は一貫して南北が対話と交渉を通じて、相互関係を改善することを願っている」と述べたということです。

[Photo : YONHAP News]