史上初の米朝会談から2年 米「合意に向けて柔軟にアプローチ」
アメリカ国務省は現地時間の11日、おととしの6月12日に行われた史上初の米朝首脳会談から2年を迎えたのに合わせて論評を出し、「北韓との意味のある交渉に向けて専念している」と明らかにしました。
そのうえで、「シンガポールで締結したバランスの取れた合意を実現するために、柔軟なアプローチをとる意向もある」と述べました。
最近、北韓が南北通信線を遮断するなど強硬な態度を示しているなか、高まった緊張感を和らげる狙いがあるとみられています。
一方で、アメリカ国務省は「最近の北韓の動きに失望した」と述べ、外交と協力の道に戻ってくるよう求めました。
北韓が挑発を繰り返すことによって、アメリカで11月に予定される大統領選に影響を与えることを警告するメッセージと受け止められています。
アメリカ政府が南北通信線を遮断した北韓に失望したと表明したことに対して北韓外務省のクォン・ジョングン・アメリカ担当局長が11日に「口出しするな」と警告したことについては触れませんでした。
一方、北韓外務省は11日、グテーレス国連事務総長が南北間のすべての通信連絡線を遮断した北韓へ「遺憾」を表明したことについて、「北南合意を破った韓国を責めるのが妥当だ」と批判しました。
特に、「国連が特定勢力の手下に成り下がっている」と反発しており、韓半島をめぐる緊張感はしばらく続く見通しです。
[Photo : YONHAP News]