北韓の金与正（キム・ヨジョン）党第１副部長が13日夜、談話を発表し、開城（ケソン）の南北連絡事務所の撤去だけでなく、韓国に対する軍事行動にも出る可能性を示唆したことを受けて、大統領府青瓦台は14日早朝、NSC国家安全保障会議常任委員会の緊急テレビ会議を開き、韓半島の現状と対策について議論しました。 
会議は、鄭義溶（チョン・ウィヨン）国家安保室長が主催して開かれ、外交部長官、統一部長官、国家情報院長、合同参謀本部議長らが出席しました。
青瓦台は、金副部長が脱北者による体制批判のビラ散布をめぐって4日に最初の談話を発表したときも、NSC常任委員会の会議を開き、脱北者による体制批判のビラ散布について遺憾の意を示し、厳しく対応する方針を明らかにしていました。
しかし、それにもかかわらず、金副部長が13日夜、軍事的挑発を示唆する談話を発表したため、青瓦台の苦悩は深まっています。
前回はNSC常任委員会の会議の結果を会見で詳細に発表しましたが、今回は発表しませんでした。
韓国政府は南北共同宣言から20周年を迎える15日に記念式を開く予定で、文在寅（ムン・ジェイン）大統領がいまの状況を打開するため北韓への新たな提案を行うかどうかに関心が集まっています。

[Photo : YONHAP News]