国防部 予告なしにサード基地から旧式電子装置を搬出
国防部と韓国駐留アメリカ軍は22日の未明、 高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」が配備されている韓国南部・慶尚北道(キョンサンブクド)星州(ソンジュ)郡の基地から旧式の電子装置を搬出する作業を行いました。
今回搬出されたのは、サードのレーダー通信機能において中核となる電子装置です。国防部と韓国駐留アメリカ軍は、先月29日、新式の電気装置を基地に搬入しており、この日は、新式へのデータ移行を終えた旧式の電気装置を搬出した模様です。
この日、警察は、基地周辺にある公民館や住宅の門の前を通行止めしました。住民数人が、公民館の前に集まりましたが、警察との衝突はなかったということです。
一方、サード撤退を求めている市民団体「サード撤回平和会議」は、「先月29日に続いて、今回も未明に奇襲作戦でサードシステムを搬出したということは、政府はこれ以上、住民と意思疎通する気がないということだ。今後も、サード配備を巡るあらゆる事案について、協議しない考えなのだろう」として、国防部が事前通知なしで搬出を行ったことについて批判しました。
[Photo : YONHAP News]