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北韓外務次官 「米朝首脳会談はない」

ニュース2020-07-06

アメリカ国務省のビーガン副長官が今週中に、韓国を訪れ、北韓の非核化について話し合う予定ですが、北韓外務省の崔善姫(チェ・ソニ)第1外務次官は4日、談話を発表し、「アメリカにとって米朝協議は政治的なツールでしかない」とし、アメリカの大統領選挙前に米朝首脳会談が行われる可能性はないと釘を刺しました。
また崔次官は、「北韓はアメリカによる長期的な脅威に対応するための具体的な戦略計算表を策定した」と強調しました。
さらに、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が先月30日、EUとの首脳会談で、「アメリカ大統領選挙前に米朝対話が再開されるよう全力を尽くす」と話したことを受けて、当事者の北韓の考えとは関係なく、勝手に仲裁する意向を表明したと非難しました。
アメリカの専門家らが、アメリカが北韓の寧辺(ヨンビョン)核施設の廃棄を求め、それと引き換えに北韓に対する制裁を一部解除することを提案する可能性があるという見方を示していることについては、「妄想だ」と批判しました。
北韓が去年のベトナム・ハノイでの首脳会談で、寧辺核施設を廃棄する見返りに制裁緩和を求めたことを考えると、交渉条件がさらに厳しくなったことを示しています。
一方、北韓の労働党機関紙・労働新聞は最近、ICBM=大陸間弾道ミサイル「火星14型」の試験発射3周年を大々的に宣伝しました。
これについては、北韓の戦略計算表に軍事行動も含まれていることを示唆することで、交渉力を上げようとするものだという分析もあります。

[Photo : YONHAP News]

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