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北韓に戻った脱北者 韓国軍の監視カメラも捉えていた

ニュース2020-07-28
北韓に戻った脱北者 韓国軍の監視カメラも捉えていた

北韓に戻った脱北者の男が、軍事境界線を越えて北韓に行く様子が、韓国軍の監視カメラにとらえられていたことがわかりました。 
韓国軍当局が28日、明らかにしたところによりますと、この男は仁川(インチョン)市江華島(カンファド)の鉄条網の下の排水路を抜けて北韓に戻ったとみられるということです。
この排水路は、北韓黄海道(ファンヘド)の海岸から直線距離で3キロ離れていて、漢江(ハンガン)と臨津江(イムジンガン)が合流する場所にあります。
またこの男が北韓に渡ったとされる18日と19日の様子をとらえた監視カメラや赤外線カメラの映像もあることがわかりました。
監視カメラがとらえていたにもかかわらず、韓国軍が見逃していたことが事実と判明すれば、ずさんな警戒態勢が指摘されそうです。
一方、国会国防委員会が28日、開かれ、脱北者が北韓に戻った今回の事件をめぐる質疑応答が集中的に行われました。
朴漢基(パク・ハンギ)合同参謀本部議長は、「ことし5月に中国人がボートに乗って忠清南道(チュンチョンナムド)泰安(テアン)から密入国した事件などを受けて、軍の警戒システムを補完していたなかで、再びこのような事件が発生したことに責任を痛感する」と語りました。
合同参謀本部は警戒態勢の点検を行っていて、今週中に結果を発表し、対策を設けるとしています。

[Photo : YONHAP News]

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