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統一部 北韓側ダムの無断放流について「北韓の協力を願う」

ニュース2020-08-06
統一部 北韓側ダムの無断放流について「北韓の協力を願う」

北韓が、集中豪雨に備えて、臨津江(イムジンガン)上流にある黄江(ファンガン)ダムの水を予告なしに放流したことについて、統一部は、自然災害の分野では北韓と協力できることを願うというコメントを発表しました。 
統一部の呂尚基(ヨ・サンギ)報道官は5日、定例の会見で、北韓が黄江(ファンガン)ダムの水を、韓国側に事前通告せず、放流したことについて「自然災害の分野では、情報共有など基本的な協力だけでもいいので、一日でも早く可能になることを期待している」とし、「政治や軍事面で、南北関係がこう着しているとしても、自然災害は、政治とは関係なく人道的な領域であるからだ」と話しました。
また、呂報道官は、「世界では、隣国どうしが自然災害に関して情報交換するなど、協力が行われている状況で、我々民族同士ができない理由がない」と述べました。
北韓は5日にも、黄江ダムの一部の水門を開放し、水を放流していることが確認されています。
黄江ダムの放流による影響が最も大きいとみられる京畿道(キョンギド)漣川郡(ヨンチョングン)にある臨津江の必勝橋(ピルスンギョ)の水位は、5日午後4時30分現在、11.15メートルに達して、これまでで最も高くなっていて、この日、近くに住む住民には緊急避難指示が出されました。
北韓のダムの無断放流では、2009年9月に韓国人6人が死亡する事故が発生しています。
これを受けて、翌月、南北は水害を防止するための実務者協議を開き、北韓側がダムの水を放流するときは事前に通告することで合意していますが、北韓はこの合意を度々破っています。
臨津江は、韓半島中部の頭流山麓から発し、漢江 (ハンガン)に合流して韓半島西の海西海の江華湾に注ぐ川で、北韓から韓国までまたがっています。

[Photo : KBS News]

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