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北韓 またもや黄江ダムの無断放流か

ニュース2020-08-11
北韓 またもや黄江ダムの無断放流か

北韓に降った大雨の影響で、北韓から韓国に流れ込む臨津江(イムジンガン)の水嵩が急激に増していますが、北韓が臨津江の上流にある黄江(ファンガン)ダムの放流を韓国側に通報せずに行っているという見方が出ています。 
関係当局によりますと、台風5号の影響で梅雨前線が北上したため、北韓では週末から大雨が降りつづき、臨津江の水位も急激に上昇しています。
臨津江の水位は10日午前10時50分の時点で、7.35メートルと、軍事境界線付近の危機対応レベルの「注意」段階にあたる7.5メートルに近づいているということです。
臨津江の洪水調節機能を持つ京畿道(キョンギド)漣川(ヨンチョン)郡の郡南(クンナン)ダムの水位も再び上昇し、10日午前11時の時点で、制限水位の31メートルを1メートル超えて32.03メートルにまで上昇しています。
ダムへの水の流入量も1秒あたりおよそ6000トンに増加しました。
この一帯に週末にかけて集中豪雨が降ったものの、臨津江の水位は黄江ダムの放流の影響を大きく受けるため、北韓が再び放流を行った可能性が高いとされます。
韓国水資源公社は、「放流量を調節しながら対応しているため、深刻な状態にはならないだろう」と話しています。
文在寅(ムン・ジェイン)大統領は今月6日、郡南ダムを視察し、北韓が黄江ダムの放流を事前に伝えてくれなかったことに、残念な思いを示しています。

[Photo : YONHAP News]

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