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国家情報院 「金正恩氏が一部権限を与正氏に委任」 

ニュース2020-08-21
国家情報院 「金正恩氏が一部権限を与正氏に委任」 

韓国の情報機関・国家情報院は20日、国会情報委員会で、北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の権限の一部が妹の金与正(キムヨジョン)党第1副部長に委譲されたと報告しました。
情報委員会所属の国会議員が明らかにしたところによりますと、国家情報院が把握している金正恩国務委員長の統治方式の変更は「権限の委任」で、最終的な決定は金委員長が行うものの、韓国・アメリカ政策は金与正副部長が総括し、経済・軍事分野についても、党と軍の主要人物に権限が一部委任されたということです。
金与正氏は事実上のナンバー2ですが、後継者に決まったわけではなく、後継者として統治しているのでもないと分析しています。
また、正恩氏の健康異変が伝えられているわけでもないということです。
金委員長が権限を委任した理由については、9年間統治し、権力を完全に掌握したという自信の表れである一方で、権限と責任を分かち合う狙いがあるとみられるとしています。
一方、北韓では7月から新型コロナウイルスの感染拡大への危機感が再び高まり、首都平壌(ピョンヤン)と黄海道(ファンヘド)、江原道(カンウォンド)で人の出入りを統制しているということです。
また、深刻な水害を受け、経済状況はさらに悪化したとしています。
国家情報院はさらに、北韓北西部・寧辺(ヨンビョン)の核施設の原子炉や核実験場のある豊渓里などでは特異な動向はないものの、東部の新浦(シンポ)造船所では潜水艦の建造と水中発射装置の存在が持続的に識別されていると説明しました。

[Photo : YONHAP News]

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