国連のグテーレス事務総長は、「韓半島の持続可能な平和と非核化を実現するには、外交だけが解決策だ」として、北韓に対して対話の再開を促しました。
グテーレス事務総長は7日、韓国統一部が主催してテレビ会議形式で開かれた「韓半島国際平和フォーラム」にビデオメッセージを寄せ、その中で、おととし、南北と米朝間で首脳会談が相次いで開かれたことに触れ、「持続可能な平和と非核化のためには、外交だけが唯一の解決策であることが示された」と述べ、対話を続けることの重要性を強調しました。
そして、おととし4月27日の南北首脳会談で署名された「板門店宣言」の英訳版が、国連の公式文書として加盟国に配布され、韓半島固有の格闘技「シルム」が、ユネスコの無形文化遺産に登録されるなど、大きな足跡はあったが、さらに多くのものが必要だとして、北韓がほかの当事国との対話に乗り出すよう促しました。
李仁栄（イ・イニョン）統一部長官もこのフォーラムに出席し、開会のあいさつで、「南北間の互恵的協力が行われれば、結果として、米朝間の非核化に向けた対話の大きな流れを早めることができる」として、北韓が対話に応じるよう求めました。
また李仁栄長官は、「一歩も進まないよりは、小さな一歩でも進む方がいい」という西ドイツのウィリー・ブラント元首相のことばを引用し、小さな企画によって人道上の協力や交流、南北間の対話を再開させ、約束したことを一つひとつ実行していこう」と呼びかけました。

[Photo : YONHAP News]