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台風理由に経済計画見直しか 金正恩委員長

ニュース2020-09-09
台風理由に経済計画見直しか 金正恩委員長

北韓は9日、政権樹立72周年を迎えましたが、大規模なイベントは開かず、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は、台風被害を理由に、ことしの経済計画を全面的に見直すことを示唆したことが分かりました。
労働党機関紙「労働新聞」によりますと、金正恩委員長は8日、労働党政治局の拡大会議を開きました。この会議で金正恩委員長は、ことし初めに掲げた「正面突破」の実行計画は、台風被害などの影響で全面的に見直さなければならない。復旧に向けた非常対策が必要だと強調したということです。
金委員長は、ことし4月に開かれた労働党の中央委員会総会と、先月19日に開かれた労働党全員会議でも、「正面突破」の計画を見直さなければならないと述べていました。
今回は「全面的に」という表現を使ったことから、これからは復旧作業に総力を挙げて対応する方針であることを示唆したとする見方が出ています。
一部では、国際社会による対北韓制裁と新型コロナウイルスの影響で、経済状況が厳しくなったのを受け、台風被害など自然災害を口実に北韓住民の動揺をやわらげ、団結することを求めているとの分析も出ています。
北韓のメディアは、労働党政治局の拡大会議と、中国の習近平国家主席が金委員長に祝電を送ってきたことは、報じましたが、政権樹立72周年を祝うイベントは伝えませんでした。

[Photo : YONHAP News]

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