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南北対話再開を呼びかけ ARFで北韓反応なし

ニュース2020-09-14
南北対話再開を呼びかけ ARFで北韓反応なし

韓国は北韓に対して、ARF=ASEAN(東南アジア諸国連合)地域フォーラムの場を通じて、対話の再開を呼びかけましたが、北韓は反応を示しませんでした。
韓国の康京和(カン・ギョンファ)外交部長官は12日、テレビ会議方式で行われたARFの閣僚会議に出席し、「韓国・北韓・アメリカの首脳による歴史的な合意にもとづいて、韓国は国際社会と協力していく。韓半島の完全な非核化と恒久的な平和定着に向けた外交的な努力を続ける」として、韓国政府が進める韓半島平和プロセスへの支持を呼びかけました。
また「南北間の協力が韓半島の平和の礎だ」として、新型コロナウイルスでの感染防止・保健・医療をはじめ、山林・農業技術での北韓との協力を通じて、南北関係を進展させていきたいとする考えを示しました。
これは北韓もARFの一員として出席していることから、北韓に対して対話や南北協力の再開を遠回しに提案したものです。
ARFは北韓が参加する唯一の多国間協議の場で、今回は李善権(リ・ソングォン)外相が欠席し、インドネシアに駐在するアン・グァンイル北韓大使がテレビ画面で出席しましたが、アン大使は、康長官の発言には反応を示しませんでした。
そして「韓半島の状況は容易ではない」としたうえで、北韓の新型コロナウイルスや台風被害への対応などを説明し、10月10日の労働党創立75周年までに平壌(ピョンヤン)総合病院を完成させると強調したということです。
ARFは、ASEANの加盟国と韓国、日本、アメリカ、中国、北韓、EU=ヨーロッパ連合など27か国が出席する、地域の安全保障環境の向上を目的とするフォーラムです。
ことしは議長国を務めるベトナムで開催される予定でしたが、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、テレビ会議形式で開かれました。
アメリカと中国の外交担当閣僚は別の外交日程を理由にいずれも欠席し、アメリカはビーガン国務副長官、中国は羅照輝外務次官がそれぞれ出席しました。
参加各国は向こう5年間のARFの発展方向を示す「ハノイ・アクションプランII」を採択し、地域の平和と繁栄に向けて協力を続けることで一致しました。

[Photo : YONHAP News]

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