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平壌共同宣言から2年 北韓に対する政府の前向きな評価相次ぐ

ニュース2020-09-18
平壌共同宣言から2年 北韓に対する政府の前向きな評価相次ぐ

2018年9月19日の南北首脳会談で採択された「平壌(ピョンヤン)共同宣言」から2年となるのを前に、韓国政府の中では、北韓の合意順守について前向きに評価する姿勢が目立っています。
李仁栄(イ・イニョン)統一部長官は16日、就任後初めて軍事境界線上の非武装地帯にある板門店(パンムンジョム)を訪れ、「北韓はそれなりに南北軍事合意を遵守しようとする意志があると考えている」と述べました。
李長官は、北韓が開城(ケソン)に設置された南北共同連絡事務所を爆破したことは残念としながらも、その後、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が韓国に対する軍事行動を保留するよう指示し、それ以降は緊張が高まらないように努力しているとの見方を示しました。
ロバート・エイブラムス韓米連合司令官も最近開かれた討論会で、「北韓は軍事合意を遵守している」と評価し、「こうした認識には韓国駐留アメリカ軍も同意している」と強調しています。
18日に就任する徐旭(ソ・ウク)次期国防部長官も16日、国会に出席し、南北間の対話は中断したものの、地上・海上・空中での軍事合意は守られているとして、「北韓は南北軍事合意を守るためにおおむね努力している」と述べています。
このように北韓に対する前向きな評価が相次ぐのは、北韓を再び対話の場に呼び戻す狙いがあるとみられています。
しかし、一部では、北韓がその気になれば、韓国に対する軍事行動をいつでも再開する可能性があるという指摘も出ています。
北韓は3か月近く、韓国に対するメッセージを発しておらず、北韓が平壌共同宣言の採択から2周年を迎えて、どのような動きに出るのか注目されます。
一方、統一部は18日、ことしは平壌共同宣言の記念行事は行わないことを明らかにしました。

[Photo : YONHAP News]

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