「保護すべき」と国連が強調 韓国亡命の北韓外交官の家族
2018年に突然、姿を消した北韓のイタリア駐在大使代理だったチョ・ソンギル氏が、去年7月に韓国に亡命していたことがわかったことについて、国連は韓国と北韓に対して、チョ・ソンギル氏と家族の保護を要請したと、アメリカのラジオ・フリー・アジアが9日、伝えました。
それによりますと、国連人権高等弁務官事務所の報道官は、チョ・ソンギル氏の亡命についての、このラジオ局の質問に対して、「北韓当局には脱北者の家族が報復を受けないようにする義務があることを強調したい」と述べたということです。
そして韓国政府に対しては、「脱北者を受け入れた国も脱北者の権利を守るために可能なすべての措置を取る義務がある」と呼びかけました。
チョ・ソンギル氏は、2018年11月、大使代理としての任期が終わる直前に突然、姿を消しましたが、その後、去年7月に韓国に亡命していたことが、このほど明らかになっています。
当時イタリアに滞在していたチョ・ソンギル氏の10代の娘は、北韓に送還されたものとみられ、チョ・ソンギル氏の韓国亡命が明らかになり、情報が公開されたことで、チョ・ソンギル氏とその家族が危険にさらされることが懸念されています。
[Photo : YONHAP News]