北韓が10日、軍事パレードを行い、ICBM＝大陸間弾道ミサイルとみられる新型ミサイルなどを公開したことについて、国防部が11日、懸念の意を表明したうえで、北韓が「先制的には使用しない」としたことに注目するとしました。 
国防部は11日、北韓が10日に軍事パレードを行い、ICBMとみられる新型ミサイルなどを公開したことについて「憂慮する」とし、「新たに公開された北韓の兵器体系について、現在、アメリカ情報当局と綿密に分析中だ」と話しました。
北韓が今回公開した兵器は、ICBMとみられる新型ミサイル、「北極星4」と記された新型とみられるSLBM＝潜水艦発射弾道ミサイル、片側11軸の巨大な起立式移動発射台（TEL）で、有事の際、アメリカ本土をも射程に収める能力を持つとされるため、安全保障に大きな脅威とされます。
一方、国防部は、「軍事力を先制的には使用しないとした北韓の立場の表明に注目する」とし、2018年９月の南北首脳会談に合わせて結ばれた軍事合意の完全な履行など、軍事的緊張の実質的な緩和努力を求めました。
また北韓軍による韓国公務員の射殺事件の真相解明に向けて、共同調査を早急に行うことや、軍通信線の復元と通信再開を改めて求めました。

[Photo : KBS News]