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北韓の新型ミサイル 専門家ら「非常に脅威的」

ニュース2020-10-12
北韓の新型ミサイル 専門家ら「非常に脅威的」

北韓が10日、軍事パレードを行い、公開したICBM=大陸間弾道ミサイルとみられる新型ミサイルについて、これまでのものに比べて射程距離や弾頭の重量・性能などが大幅に向上し、「非常に脅威となる」という専門家らの見方が出ています。 
専門家らは、北韓が今回公開したICBMとみられる新型ミサイルについて、「アメリカに対する核抑止力を持つ多弾頭ミサイル(MIRV)に進化した。非常に脅威となる」と評価しています。
この新型ミサイルは「火星15型」と同じく液体燃料を使用しますが、射程距離が1万3000キロ以上でアメリカ本土が射程距離に入ります。また弾頭部が大きくなったことから、2、3個の弾頭を搭載でき、同時に2か所以上を攻撃できる核弾頭ミサイルに発展したということです。
多弾頭ICBMはアメリカ、イギリス、フランス、ロシア、中国など軍事大国だけが保有している戦略兵器です。
また弾頭の爆発力も向上されたとみられます。
韓国軍の関係者は、「片側9車輪だった火星15型の移動式発射台より車輪を増やして片側11車輪にするなど、世界最大級の巨大なICBMを作り出した」と話しています。
ただ、試験発射は行われていないため、実戦配備が可能かどうかはわかりませんが、情報当局は北韓が試験発射など実戦力化にスピードを上げるとみています。
軍事パレードではまた、「北極星4」と記された新型とみられるSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルも公開されました。
これは、北韓が建造中とみられる3000~5000トン級の潜水艦に搭載するためのものとみられます。
北韓は2018年から3年間続いたアメリカとの非核化交渉で時間稼ぎをしながら、むしろ核能力を増強してきたとされます。
北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が「すべての核実験とミサイル発射実験を凍結する」としたシンガポールでの米朝首脳会談での合意にとらわれないと宣言しただけに、新型ミサイルの試験発射も今後、強行するとみられます。

[Photo : KBS News]

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