アメリカを訪れている大統領府青瓦台の徐薫（ソ・フン）国家安保室長は15日、文在寅大統領が国連演説で提案した終戦宣言について、「終戦宣言が北韓の非核化プロセスと切り離せないというのは常識だ」と述べました。
これはワシントンでポンペイオ国務長官と会談したあと、徐薫国家安保室長が記者団に述べたもので、終戦宣言の提案は非核化を進展させることが目的だという認識を示したものと受け止められています。
アメリカ大統領選挙を間近に控えるなか、終戦宣言や南北対話に向けた雰囲気をつくるためにアメリカを訪問したのではないかという質問に対しては、「韓米関係は大統領選挙や政権に関係なく継続されなければならない。特に大統領選挙を念頭に置いたわけではない」と答えました。
徐室長は、これに先立って、ホワイトハウスのオブライエン大統領補佐官と面談し、韓米両国の懸案について協議しましたが、具体的な内容については明らかにしていません。
このところ、外交・安全保障の責任者によるアメリカ訪問が相次ぐなか、徐室長の電撃的なアメリカ訪問は、アメリカ大統領選挙を控え、動向を把握するとともに、防衛費交渉など韓米間の懸案を調整するためとみられています。
徐室長はこのあと、シンクタンクの関係者と会談し、16日に帰国の途に就きます。

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