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韓国漁船が北方限界線を一時越境 北韓は対応せず見守る

ニュース2020-10-19
韓国漁船が北方限界線を一時越境 北韓は対応せず見守る

韓国の漁船1隻が17日、韓半島の西の海、西海で航路を間違え、一時、軍事境界線のNLL=北方限界線を越えて北韓側に入り、海洋警察の知らせを受けて再び韓国側に戻っていたことがわかりました。 しかしこの間、北韓側は何の対応も取らなかったということです。
中部地方海洋警察庁によりますと、4.59トンの漁船1隻が17日午後、仁川(インチョン)延坪島(ヨンピョンド)付近でNLLを越えて北韓側に入ったのを、海軍が確認し、海洋警察に知らせました。海洋警察はただちに漁船に無線で警告し、韓国側に引き返させたということです。
この漁船がNLLの北韓側にとどまった時間は10分前後でしたが、その間、北韓軍に変わった動向は見られませんでした。
北韓は以前も漁船がNLLを越えて、北韓側に入り、韓国側に戻るまでただ見守る傾向がありましたが、北韓軍による韓国海洋水産部の公務員の射殺事件以降、韓国の世論を意識しているという見方も出ています。
韓国軍の関係者は、「北韓は発生するすべての状況に対応しているわけではないが、今回は意外だ。韓国公務員の射殺事件を意識して、気を付けているようだ」と話しています。
一方、韓国公務員の射殺事件が発生した際、海軍と海洋警察の連携と協力がきちんとなされなかったという批判が出ていたにもかかわらず、今回も改善されていないことがわかりました。
通常、漁船が北方限界線を越えると、海洋警察はこれを阻止し、海軍に協力を要請します。 
しかし、今回、海軍は海洋警察からの協力要請を受けていないと話しています。
海軍も、漁船がNLLを超えたことに気づいたあと、すぐに対応せず、11分経ってから漁船に無線連絡をとったということです。

[Photo : YONHAP News]

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