韓国国防部「エスパー国防長官の解任に関係なく米との協議続ける」
アメリカのトランプ大統領が、エスパー国防長官の解任を表明しましたが、国防部は、エスパー国防長官の解任と関係なく、韓米間の安保を巡る懸案についてアメリカと引き続き協議していると明らかにしました。
国防部のムン・ホンシク報道官は12日、定例の会見で、「韓米の国防当局間の緊密な連携を維持するため、国防長官代行と疎通するのは当然のことである」と話し、エスパー国防長官の解任とは関係なく、韓米間の安保を巡る懸案について引き続きアメリカと協議していると明らかにしました。
そのうえで、「国防部は、タスクフォース(TF)を設け、アメリカ大統領選挙後に予想される変化と対応策について検討している」と説明しました。
エスパー国防長官は、人種差別に抗議するデモ隊への対応として、トランプ大統領が軍部隊を投入するとした方針に反対し、政権内の足並みの乱れが指摘されていました。トランプ大統領は今月9日、エスパー国防長官を解任し、後任に国家テロ対策センターのミラー所長を国防長官代行にあてることを明らかにしました。
こうしたなか、10日には、アンダーソン国防次官代行など、国防省の高官3人が相次いで辞任し、新政権が発足するまでの70日間、安保空白が生じるのではないかとする懸念の声が上がっています。
[Photo : YONHAP News]