北韓で、新型コロナウイルスの感染が疑われる人が、1週間で805人増えたことが、WHO＝世界保健機関の調査でわかりました。 
WHOが17日にまとめた報告書によりますと、北韓で新型コロナウイルスの感染が疑われる人は、10月29日時点で、6173人と、1週間前の22日に比べ、805人増えました。
10月22日にから29日までに新たに隔離された人は、174人で、これまで隔離された人は、累計で3万2182人に上っています。
北韓は、新型コロナウイルスの感染者は「ゼロ」であると主張していて、10月29日時点で、PCR検査を受けた人は累計で1万2072人に上っていますが、感染が報告されたのは、依然として１人もいないということです。
北韓は、感染者ゼロを主張する一方で、ウイルスの感染防止に向けた態勢は強めていて、地域間の移動制限や、マスク着用の義務付けを継続しているほか、今月15日に行われた朝鮮労働党の政治局拡大会議では、国家非常防疫体系の補強問題を議論しました。
金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長は会議で、「高度の緊張状態を引き続き堅持して完璧な壁となる封鎖体制を構築し、非常防疫戦をより強力に行っていく」ことを指示したということです。

[Photo : YONHAP News]