国連の北韓人権特別報告官は、北韓軍によって韓国の公務員が射殺された事件について、情報公開を求める書簡を韓国政府に寄せました。
軍事境界線付近の海上でことし9月、北韓軍が韓国海洋水産部に所属する公務員の男性を射殺する事件が発生しました。
ニューヨークに駐在する韓国国連代表部は17日、トマス・オヘア・キンタナ報告官からこの事件に関する書簡を受けとりました。
韓国政府に公式な回答を求める書簡には、「公務員射殺事件と関連する情報を遺族に十分に提供すべきだ」という内容などが書かれているということです。
キンタナ報告官は、先月の国連総会でこの事件に関する公式報告を行ったのに続いて、来年の初めには韓国を訪問して直接、事件を確認すると述べ、事件の真相究明に対する強い意志を表明しました。
外交部は、関連部署と協議して書簡に対する回答を作成する予定です。
大統領府青瓦台は９月、メディアを通じて北韓に対して共同調査や真相究明を求めましたが、北韓はこれといった反応を見せていません。

[Photo : YONHAP News]