外交部は3日、アメリカのバイデン次期大統領が、新政権の北韓担当特別代表を早期に任命することが北韓の挑発を抑制することにつながるという見方を示しました。
外交部の高官は3日、記者らに対し、「バイデン政権発足後、北韓が制裁緩和に向けた交渉に臨む可能性がある一方で、軍事技術力を誇示し、アメリカの関心を引くために挑発に出る可能性もある」との見方を示しました。
この高官は、「北韓が挑発に出た場合、バイデン政権発足早々、米朝関係が悪化しかねない。アメリカとしては、北韓に対して早期の対話再開を呼びかけるメッセージを送る必要がある」としています。
そのうえで、「バイデン新政権は、今のトランプ政権でスティーブ・ビーガン氏が務めている北韓担当特別代表の後任を早期に任命し、発表することが重要だ」と述べました。
北韓担当特別代表は、アメリカの韓半島政策をとりまとめ、北韓との実務交渉を統括するポストです。
外交部の高官は、バイデン政権が具体的な北韓政策を策定する前に北韓担当特別代表を任命し、「対話を通じた外交政策」を展開するというメッセージを発すれば、北韓の挑発を抑制する効果が大きいとの見方を示しました。

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