北韓を代表する作家、ペク・ナムリョンの小説『友』が、アメリカの「ライブラリージャーナル」が選定した「ことしの世界文学ベスト10」に選ばれました。
アメリカの政府系メディア「ボイス・オブ・アメリカ」によりますと、アメリカの図書出版専門サイト「ライブラリージャーナル」は先月30日、「ことしの世界文学ベスト10」を発表し、その中に北韓の作家ペク・ナムリョンの小説『友』の英語版『フレンド（Friend）』が含まれているということです。
「ライブラリージャーナル」は、この小説について、「全体主義体制下の日常生活を垣間見ることができる機会を提供している」と評価しています。
『友』は、北韓の芸術団で声楽家として活動している若い女性が離婚訴訟を起こすストーリーを描いたもので、1988年の発表後、北韓でベストセラーになり、ドラマ化もされています。
2011年にはフランス語で翻訳出版され、海外の読者の注目を集めています。
ベク・ナムリョン氏は1949年生まれで、1980年代後半から最高指導者一家の「活動業績」を文学作品として創作する「4・15文学創作団」で活動中で、去年10月には、金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長の業績をつづった最初の長編小説『復興』を発表しています。

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