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北韓 原子力潜水艦や極超音速兵器の開発を公表

ニュース2021-01-11
北韓 原子力潜水艦や極超音速兵器の開発を公表

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は、労働党党大会で、原子力潜水艦の開発を初めて明らかにしました。 
朝鮮中央通信が9日、報じたところによりますと、金委員長は労働党党大会で、活動総括報告を行い、そのなかで、核技術の高度化や、核武力建設を中断せず、強力に推進するよう指示したということです。
また原子力潜水艦や水中発射型核戦略兵器を保有するとし、なかでも、新たな原子力潜水艦の設計研究が終わり、最終審査段階にあると明らかにしました。
ディーゼルエンジンを動力とする通常型潜水艦は、1日に1、2回、海面に浮上して燃料を補給しなければなりまんせんが、原子力潜水艦は、制限なしに水中で作戦を続けられるため、探知されずにアメリカ本土まで接近し、攻撃できます。
北韓は原子力潜水艦のほかにも、アメリカをターゲットにした戦略兵器を誇示しました。
金委員長は、2017年に最大射程距離1万3000キロの大陸間弾道ミサイル「火星15」の発射に成功したことを評価しながら、今後は射程距離を1万5000キロにまで伸ばすよう指示しました。1万5000キロは、アメリカ全土を射程に収められる距離です。
また韓国にも配備された高高度迎撃ミサイルシステム「サード(THAAD)」やパトリオットミサイルなどでは迎撃が難しい極超音速兵器を開発していることも明らかにしました。
こうした発言について、今月20日のアメリカのバイデン政権の発足を前に、北韓に対する敵対政策を撤回しなければ、いくらでも挑発できると威嚇するためだという見方が出ています。

[Photo : YONHAP News]

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